住職日記

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南無

こんなうたを詠んだ人がある。     南無とする   南無ともならぬ此の世ゆえ   南無とかせねば   南無ともならぬ   戯れ歌、ではない。 南無、といいながら、かたっ苦しくもない。   […]

お豆腐屋さん

地元に一軒のお豆腐屋さんがある。 私が子どもの頃、そのオジサンが自転車だったか、カブだったかをノロノロと運転しながら、例のラッパを吹き吹きあちこち御用聞きをしていた。 寺の施餓鬼には欠かせない食材で、手作りの味わいがあり […]

新月、祈りの夜

新月の夜、祈りを歌い、歌い祈る手作りのライブが行われました。 新月は祈りの夜。 この夜に捧げた祈りは叶うといわれます。 ディーカオンカの2人の歌声は、不思議な響きを持っています。 何かが解放されている声と言えばよいのでし […]

息が白い・・・

二十四節気では白露節、七十二候だと草露白になり、今朝は御堂の屋根にも朝露が乗っていた。 鐘つき堂から朝日を眺めていると、千曲市の森の辺りは朝靄がかかっている。 裸足の足が肌寒く感じ、ふと気がつくと息が白い。 「ああ、秋だ […]

西洋人は美しい

森鴎外が、 西洋人を美しいと思うことが、爾後百年日本を苦しめることになるでしょう と呟いた。 日本だけではなく、韓国や中国やアジア全体が苦しんでいる。 尊敬するお坊さんのブログにこんな言葉があった。 『ヨーロッパ(西洋) […]

松原泰道老師の思い出

昭和、平成を代表する仏教者である松原泰道老師が亡くなられた。 偉大な僧の死は遷化というが、まさ松原先生はこの世での教化を終えて、あの世の教化へと遷っていかれたのだ。 101歳だった。 老師には長谷寺の法話会にお越しいただ […]

娘写経

11月に6才になる娘が5月から寺の「写経の会」に参加している。 今日も参加した。 むろん、まともな字になるはずは無いのだが、それなりになる。 〈写経における「まともな字」とは何か、これも悩ましいところだ〉 息子は何度も参 […]

彼岸の日の出 レイライン

太古の人たちの宗教について分かっていることは少ないのだと思うが、長谷寺のある土地も、仏教寺院となる遥か以前から何らかの聖地とされていたのだとおもう。 そう考える理由はいくつかあるのであるが、そのひとつが彼岸の日の出だ。 […]

夢やぶる初音枕に一周忌

先日、母の一周忌の法事が営まれた。 時の経過を早いと感じたり遅いと感じたり、人間は時計の針の運行のようにはいかない心の流れを持っている。 わけても日本語の『とき』という言葉には、解く、溶く、融ける、ほどけるなどと通じる語 […]