住職日記

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助けて欲しいとき、いつもあなたの手のちょっと先に

時を越えた美しさの秘密   悲惨な事件、気の毒な出来事が続く。 防ぐことは出来なかったのかと、みんな考えていると思います。 残酷な行動に出てしまった人も、そのような行動をするどこか手前で、 「助けて」と言える場 […]

「で」の人

「で」の人   以前、本山の僧堂で指導をしていた時、T君という修行僧がいました。 彼は寺院後継者ではなく、30歳を過ぎて発心し、仕事を辞めて道場にやってまいりました。 彼はひと言でいうと不器用でした。 お経も、 […]

ねこ

涅槃会が過ぎると、信州も春が近づいてきます。 今朝も、境内の裏山で鶯がたどたどしく鳴いていました。 新聞で素敵な歌と出会いました。 ↓をご覧ください。

未来の御成敗式目が生まれる日まで

未来の御成敗式目が生まれる日まで ある文化が違う世界観を有する思想と出会うと、それを受け止め、吟味し、消化して血肉化し、その思想を自分たちの言葉で語り、それを「生きる」のに数百年という時間を要する。 そんな話を聞いたこと […]

ありがとうございました

観音は近づきやすし除夜詣    虚子   この句は、昭和10年の大晦日に浅草の観音さま(浅草寺)にお参りした高浜虚子が詠んだものです。   いよいよ年の瀬を迎えて、除夜詣 […]

開かれたお寺で「気が滅入る話」を

お寺というところは、祈り、学び、気づき、出会いがある場所であってほしいといつも思っています。   そのため、祈りの法要だけでなく、法話の会や講演会、そしていろんな楽しいイベントも開かれます。   でも […]

こころとからだについて ちょっと考えた

長谷寺秋分祭には、いろんな「表現」の花が咲きます。  歌、踊り、絵画、それらアートだけではなく、マルシェには食べ物、飲み物、それから手作りの雑貨や小物たち。それぞれ表現する人、作る人の、真心が花咲いています。& […]

観音@ハツセ考

風に乗った種が飛来し、異国の大地に根づく。今では珍しくなくなった花が、帰化植物であることを知り意外に思うことがあるように、風景に融け込んでしまった仏教もまた、外来種であり、いつか誰かが持ち込んだものだ。 最初の種が落ちた […]

太陽信仰の聖地としての長谷寺

長谷寺の観音堂は東を向いて 建てられています 春と秋の彼岸、春分、秋分の季節には、真正面に太陽が昇ります。 ちょうど、 東の彼方にそびえる 根子岳と四阿山が 双子山の如くに 美しく並び、 その間から 彼岸の太陽が姿を現し […]

すきなお花は?

降りつづく雨が朝方少しやんだ。 すると、妻のお母さんが庭に出て紫陽花を一輪、摘んできた。 お母さんは80歳を過ぎ、体も弱ってきたけれど、昔は学校の先生でした。 先生だけあって、ピリッとした厳しいところがある。 子どものこ […]

梅雨の露の中に

梅雨、空梅雨ですが、今は梅雨。 しとしとと、雨が降り、アジサイの花が咲いて、そこにカタツムリ。 そんな風情を楽しむ今日この頃。 天から落ちてくる無数の、それこそ無量無数の雨粒。雨粒。雨粒たち。 そんな一滴も、大地に落ちれ […]