謹賀新年 あらためまして、本年もよろしくお願いいたします。 ご挨拶が遅くなりましたが、本年が良い年となりますよう、皆様とともに心よりお祈り申し上げます。 世界の情勢を見渡しても、日本の社会の様子を見ても、報道を見る限り不安なことばかりのように思えます。 しかし、大切なのは私たち一人一人が、与えられた場所でしっかりと暮らしていくことですね。 観音経には、「その中の一人」という言葉があります。 知らず知らずに悪鬼・羅刹の世界に迷うこんでしまっても、その中の一人が、観音様を呼べばみんな大丈夫だ、と説かれます。 観音経は、世界が争いや憎悪に満たされてしまっても、その中の一人、すなわちあなたが観音様の心である慈悲=慈しみと思いやりを見失うことがなければ、あなたはもちろん、この世界はきっと大丈夫だと、語りかけているのですね。 現実をしっかりと見つめるまなざしとともに、身の回りや世の中が不安をおあり、悲観的な情報であふれても、「その中の一人」としていつも観音様(慈悲心)を見失わないようにしたいですね。 初詣では、たくさんの皆様とともに、この一年の健やかな日々を観音様にお祈りいたしました。 寒さ厳しくなりますが、どうか皆様、お体を大切にお過ごしください。 写真は、初詣の護摩祈祷の様子です。