3月2日 晴れのち曇り。午後から冷たい雨。
お寺の会計事務を修行する。苦行。これぞ難行。
よく滝に打たれたりするのを苦行というが、やりたい人にとっては苦行でも何でもない。
好きでやってる人もある。
たまりにたまった「会計処理の滝」に打たれる方が苦しい(に違いない)。
苦とは、仏法では自己矛盾を言う。
春、卒業、好きな人と別れる、愛別離苦。
春、就職、嫌いな上司と会う、怨憎会苦。
私、会計、やりたくないのに、やらねばならない。嗚呼。
かくのごとく、苦手なことを先送りしてしまうのは、私だけではないだろう。
先送りして、会計事務がたまりにたまった今月今日。
本日は、しわ寄せの日です。嗚呼。
シーツのしわを伸ばしていく。すると目の前はしわのないきれいな状態になる。
が、しわを寄せた方はくしゃくしゃだ。
それにしても「しわ寄せ」とは実にうまい言葉だ。
日本語には本当に見事な表現が多い。
しわ寄せって、英語でなんて言うんだろうか。
さっそくネットで検索する
(そんな暇があったら会計事務を片付けろ、という声が聞こえる)。
例文:社員にしわ寄せが行く
take a toll on the workers
というらしい。
「しわ寄せ」という視覚的なイメージはわきませんね。
でも、「toll」の語源を見てみたら、、、納得。
ギリシャ語の『税金』(笑)
何か見てくれを整えたり、やりたいことばかりしていると、
それなりに後で支払わなくてはならない、ということなのですね~。
お釈迦さまも仰っています。
すべては移ろいゆく。
怠らず、怠らず、励んでゆくのだ。
勤精進。
今日は、一段と身に染みる言葉です。
(住職記)