一座一座を大切に
昨年より勤めております「千日祈祷」。
弘法大師のお誕生1250年(令和5年)を慶祝するとともに、その教えをいただくことの報恩と、当山長谷寺開基のシラスケの翁の「千日供養」の本願にあやかり、お勤めしております。
白助(シラスケ)の物語はこちらへ ➡ 長谷観音の開基伝説 シラスケ物語
この「千日祈祷」では、長谷寺ご本尊の十一面観音さまの供養の法『十一面法』を一日一座お勤めしておりますが、本日(6月6日)第三百座を奉修することができました。
この十一面法という真言密教のお祈りの法は、十一面観音さまに祈りを捧げ、除病延命、疫病退散、除災招福という大きな功徳が檀信徒の皆さまにもたらされるよう念じ、ご息災をお祈りするものです。
十一面観音さまは、「悔過(けか)」の功徳も大きい仏さまです。私たち人間の罪科(つみとが)を消滅させてくださるお力があり、東大寺のお水取りの秘法においても、疫病や天変地異など、大きな災禍は、人の営みの至らなさゆえの報いであると受け止めて、この観音さまに懺悔と国の安寧を念ずる祈りが捧げられています。
まだ先は長い、と考えることなく、一座一座を大切に勤めてまいりたいと思います。また日々の修法を励まし、また支えてくださるご縁の皆さま、また家族への感謝を忘れないようにしたいと思います。
こうしたご修行は、縁を調えてくれる多くの人の支えや力、また目には見えないお蔭さまの後押しがあってこそできるものだと思います。
当ウェブサイトにお越しいただく皆さまのご息災も一座一座にお祈りさせていただきます。
当ウェブサイトやTwitterやInstagramやFacebookページでご縁の皆さまも、コロナの早期終息、感染者の快癒、物故者のご冥福をともにお祈りしましょう。
観音さまの慈悲を念じ、生きとし生けるものの安らぎ、ご自身の心の平安をお祈りしましょう。
そして、こうしたお祈りの法を伝えた弘法大師の教えにもぜひお心を寄せて頂きたいと思います。
南無大慈大悲観世音菩薩
南無大師遍照金剛