住職日記

死別のレッスンとしての涅槃会

3月15日 涅槃会(やしょうま)晴れ     信州では月おくれとなる本日、長谷寺におきましても、お釈迦さまの涅槃会が営まれました。 午前と午後、あわせて150人ほどのお参りを頂いて、皆さんとともにお釈迦さまへの […]

月がきれいな夜には

3月12日 晴れ     月の光でしか見えない世界がある。   昔、何かの本の中で出会った言葉です。 とても印象に残り、以来、私は月を見上げる人になりました。 お坊さんの修行に入り、真言宗の瞑想に「月 […]

いのちのちかい

3月11日 晴れ    いのる、ということ。   日本語は、その語源をさかのぼると、私たちの祖先の心を今に伝えています。 「いのる」という言葉<やまと言葉>は、「い」と「のり」に別れるそう […]

天気予報好きDNA

3月7日 曇りのち雪 時おり吹雪く 亡くなった母親は、なぜかテレビの天気予報が好きでした。 朝、昼、そして晩と、主にNHKニュースの後半にある天気予報をチェックしていました。   そして冬なら「ああ、東京は明日 […]

地獄コール

3月6日 蟄虫啓戸 うす曇り 穏やか    私は、小学校の読み聞かせをしています。 毎週月曜日、「今日はどんな本を読もうかな」と、子供たちの顔を思い浮かべながら、本を選ぶ楽しみがあります。 &nbsp […]

卒業式 「さよなら史」のはじまり

3月5日 啓蟄 晴れのち曇り   春は卒業の季節。 昨日は息子の高校の卒業式に参加し、しみじみ。 私の母校に通った息子は高校生活を大満喫し、部活動に、生徒会活動に、そして学業にと、正直、私の息子とは思えないほど […]

うしれいひなまつり

3月3日 桃の節句 晴れ。冷たい風、強し。 女の子の健やかな成長を祈る、桃の節句。 中国には数千年に一度だけ花を咲かせて実をつける不思議な桃を食べると不老長寿になるという伝説があるそうです。 その実を食べたのが、かの孫悟 […]

しわよせの日

3月2日 晴れのち曇り。午後から冷たい雨。   お寺の会計事務を修行する。苦行。これぞ難行。 よく滝に打たれたりするのを苦行というが、やりたい人にとっては苦行でも何でもない。 好きでやってる人もある。 &nbs […]

温かな陽ざしに誘われて

温かな陽ざしに誘われて   3月1日。晴れ。 朝は冷え込んだけれど、春めく陽射しで10時頃にはだいぶ暖かくなった。 そんな温かさに誘われて、毎月の命日に「月参り」をしているお檀家さんのお宅に歩いていくことにする […]

いのりのしずく

小児科医の細谷亮太先生のお話しを通じて、小林一茶の句を味う機会を得た。   一茶は、家庭的には実はとても不遇の人だった。それは、一茶の句に親しむうえでは、とても大切なことだと思う。よく知られているのは、ようやく […]

檀家さんこんにちは

私とお寺とのご縁。人とお寺とのご縁。 檀家と菩提寺という関係の中で、日本人はどんな心を育んできたのでしょう。 個人を大切にする現代のライフスタイルが進んで、従来の共同体つまり地縁・血縁に基づく文化や価値観は、現代の人には […]

おてらおやつクラブ

長谷寺では、「おてらおやつクラブ」の取り組みに参加しています。 この取り組みは、公式ウェブサイトの言葉を紹介するとこんな感じです。 「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえもの」を、仏さまからの「 […]