秋のはじまり

長谷寺は、秋の始まりの柔らかな光につつまれています。

お寺の下では、黄花コスモスが風に揺れ、石段横では彼岸花がろうそくのように、すっくすっくと伸びてきました。

花の少ない夏を彩ってくれた百日紅が、最後の鮮やかさをほこっています。

石段上には、昨年も好評だったハート💖のコスモスの種をまきました。
先日の激しい雨で、小さな芽が流されそうになりましたが、何とか持ちこたえました💦

コスモスの小さな芽

夏の終りを告げるツクツクボウシがにぎやかに鳴き、境内には赤とんぼが飛びかっています。
小さい頃、縁側で祖母から「ツクツクボウシは、そろそろ夏を仕舞って秋のしたくをする繕い(つくろい)ものの時期だよと、教えてくれているんだよ」と聞いたのを、懐かしく思い出します。

夏の終りは、なぜか幼い頃を思い出す、懐かしい切なさがありますね。
お寺暮らしも、お祭やお施餓鬼、お盆などの夏の行事が終わり、深呼吸するようにお寺がいったん静かになるひとときです。

これから彼岸花が咲いて、境内もにぎやかになることでしょう。
秋のはじめの空気を感じに、長谷寺にいらして下さいね。

シェアする